ふかふかで温かいお布団は、寒い季節に最高のパートナー。
人間は冬でも寝ている間に大量の汗をかくので、快適な眠りのためには日々のお手入れが欠かせません。
しかし、こまめにキレイにしているつもりでも、お手入れ方法が間違っていると逆に布団を痛めてしまうこともあるので、正しい方法でケアすることが大切です。
今回は、快適な眠りのために知っておきたい、お布団の正しいお手入れ方法について紹介します。
お布団のお手入れをサボっていると、ぐっすり眠れない原因になったり、体調不良を引き起こしてしまったりする可能性も。
人間は寝ている間に約200ccの汗をかくと言われていて、その量はおよそコップ1杯分に相当します。
大量の汗が染み込んだ布団をそのまま敷きっぱなしにしていると、水分を蒸発させることができず、次に布団に入った時にひんやり冷たく感じたり、布団が重く感じたりする原因になってしまうのです。
また、温かく湿度が高い状態は、アレルギーの原因になるカビやダニなどが好む環境。
さらに、毎日使う布団には皮脂やフケがついているため、カビやダニがより繁殖しやすくなってしまいます。
適切なお手入れをせず、敷きっぱなしの状態で毎日布団を使っていると、健康を害してしまうかもしれません。
お布団をきちんとお手入れして清潔を保つと、快適性もアップします。
「最近あまり布団を干したりしていないな…」という人も、「こまめに掃除している」という人も、正しい方法でお手入れができているかどうかチェックしてみてくださいね♪
お布団のお手入れの基本は、天日干しです。
天日干しをするときは、よく晴れて空気が乾燥した日を選ぶようにしましょう。
天気が良くても、雨が降った翌日は湿気が多いことがあるので注意してくださいね。
真夏や直射日光が強い場合は、布団の上にカバーをかけて天日干しをするのが理想的。
布団を干す時間帯は、午前10時〜午後3時くらいの比較的湿度が低いタイミングがおすすめです。
その時間帯の中で、表裏をそれぞれ1時間ほど、合計で2〜3時間を目安に干すようにしましょう。
「できるだけ長く干す方が、布団がカラッと乾燥するのでは?」と思われるかもしれませんが、長時間外に干すと逆にホコリが付着したり、変色や色褪せなどの原因になったりする可能性もあるので注意してくださいね。
布団干しをするときに、布団叩きなどを使ってパンパン叩いている人も多いかもしれません。
しかし、布団を強く叩きすぎると生地や中に詰め物として入っている綿などの素材を痛めてしまう可能性があります。
「ホコリがしっかり落ちる気がする」と思いがちですが、布団叩きのときに出るホコリは、実は細かく破壊されてしまった詰替が出ているだけになっているかもしれないのです。
また、布団叩きではダニを取り除くこともできません。
気になるホコリやダニを除去するためには、布団の表面に掃除機を小刻みにゆっくり、丁寧にかけるようにしましょう。
布団のシーツやカバー類は、こまめに洗濯するようにしましょう。
汗をかく量は体質や季節によっても異なりますが、洗濯の頻度は、夏は週に1回、冬は2週間に1回程度が1つの目安になります。
ただし、明らかに汚れている場合はすぐに洗ってくださいね。
また、一見キレイに見えても肌が直接触れる部分には皮脂やフケがつきやすく、目には見えない汚れが溜まっていることも。
放置しているとダニの発生や黄ばみの原因にもつながってしまうので、こまめに洗濯することが大切です。
洗濯するときは、カバーにファスナーが付いている場合は、裏返してファスナーを閉じてから洗うようにしましょう。
そうすることで、ファスナーが歪むことと、カバーの四隅にゴミや糸クズがたまるのを防ぐことができますよ。
天気が悪く天日干しできない日が続いても、シーツやカバーを洗えば清潔な状態をキープできるでしょう。
「天気が悪くて外に布団を干せない」「忙しくて天日干しをする余裕がない」という場合は、布団乾燥機を活用するのがおすすめです。
除湿器や扇風機、ヘアドライヤーなどを使う方法もありますが、使用する状況によっては効果が出にくかったり、布団が乾燥するまでに時間がかかったりすることも。
布団乾燥機なら掛け布団と敷き布団を一気に除湿して温めてくれるので、寝る前に使えばとても快適に眠ることができるはずですよ。
お布団のお手入れを怠ると、布団が傷みやすくなったり、ひんやり重たく感じてぐっすり眠りにくくなってしまったりすることも。
また、雑菌やカビ、ダニなどの影響で肌荒れを起こしてしまう可能性もあります。
お布団は敷きっぱなしにせず、正しいお手入れを心がけることで、毎日の睡眠がより快適になるはずですよ。